ミニクーパーに電磁式燃料ポンプを取り付けた時の話
純正のキャブレター仕様のミニクーパーは、エンジンのカムで駆動する
機械式燃料ポンプ
が付いています。ノーマルでも電磁式燃料ポンプが付いているものも有る?
機械式燃料ポンプの欠点
- エンジンの始動性が良くない
寒い日なんてバッテリーの電圧も低くセルの回転も鈍い上に、始動時にクランキングをしないと燃料が送られないため空クランキングが必要で、燃料の気化も悪く多めに燃料を送らないと火がつかないので始動に手間取ることになります。 - エンジンの機械式燃料ポンプの付いている部分からオイル、ブローバイが、ダダ漏れになりやすい
電磁式燃料ポンプの利点
- 寒いときの始動性が良くなる
空クランキングしなくても燃圧がかかるので、燃料を送るための空クランキングが要らない。古いキャブレターを使ったクルマでは、寒冷地仕様だけ電磁式燃料ポンプになっているものも?有るようです - 気持ちパワーロス、騒音が減るカモ?
というところでしょうか?
ミニクーパーへ燃料ポンプを取付る場所を考える
電磁式の燃料ポンプ自体には、燃料を自分で吸い上げる自吸力が無いので、燃料タンクより高いところに燃料ポンプを取り付けると、ガソリンが残っているのにガス欠症状を起こしたり逆にトラブルの元になりかねません
理想は自然に流れてくるラインの間に入れて、燃圧ブースターとして入れるのが正解だと思います
となるとミニの場合、リアサブフレームに取り付けるのがベター?
ミニクーパーに流用した、電磁式燃料ポンプ
今回ミニクーパーへ取り付けた、自作燃料ポンプのステーと、電磁式燃料ポンプです
フューエルポンプは、国産の軽自動車用で、新品で、防振マウント込みで確か1万円弱だったような?
軽自動車用なので流量が不安ですが、馬力も似たようなものだし?たぶん大丈夫?
実際、高速を全開で走っていてもA/F計を見る感じでは、変に燃調が薄くなることは無かったので大丈夫っぽい。まぁエンジン本体は、ほとんどノーマルですケド
ポンプの製造元は、マークから三菱電機製のようです。
なぜ軽用の燃料ポンプを流用したのかと言うと、コストの関係か?比較的遅くまでキャブレター仕様が残っていたので入手しやすかったから。
左の変な緑色の板は自作の燃料ポンプ ブラケット。
形状にコダワリはなく、手持ちの鉄板の切れっ端の形がこんなんだったから、ヤスリで形整えただけなので、いつもの如く図面なんざ有りません。
燃料ポンプをミニクーパーへ取り付ける
燃料ポンプブラケットを車体に仮付けすると、こんな感じで収まりが良さそうです
まぁオリジナルのミニクーパーはココに電磁式燃料ポンプが付いていたから、その名残で穴が有るのだとか?いう噂です。インジェクション車はここを利用してフューエルフィルターを取り付けています。
電磁式燃料ポンプを取り付けるとこんな感じです。ただし燃料配管を外す際は、
配管をクランプして完全に塞いでおかないとガソリンをぶちまけますので要注意です
また、作業の際燃料ホースを引っ張ったり曲げたりするので経年劣化で弱くなっていた燃料ホースに亀裂が入り燃料漏れする場合があるので燃料ポンプ交換と一緒に燃料ホースも交換する事をお奨めします。
経験上、フューエルホースは国産品が良いです。舶来品はゴムの劣化が早いモノが多くすぐにヒビが入るので逆にトラブルの元になりかねません。
床下なので燃料ポンプの接続コネクターは、デイトナの防水2極カプラーを使いました。本音は元々燃料ポンプ側のメス側コネクタが同じモノだったんですケド
あとはエンジン側の”機械式燃料ポンプ”を取外して蓋をします
エンジン側の機械式燃料ポンプの取付部に紙を押しつけて、型を取ってなぞったものを鉄板に貼り付けます。あとは金鋸・ドリル・ヤスリを駆使して加工して、塗装して、ついでに同様にして作った型紙でガスケットも切り出して穴を塞いでおきます。
ミニクーパーへ取り付けた国産流用の電磁式燃料ポンプの動作
今回取り付けた電磁式燃料ポンプは、ある程度の燃圧がかかると自動的に作動が止まってくれるので、始動の際は燃料ポンプのカチカチ音がが止まるまでイグニッション・オンで少々待って燃圧がかかった所でセルを回す感じ
ただし電磁式燃料ポンプはモノによって、常に動作し続けていて、音も大きいので注意が必要です。知り合いの大流量のレーシングタイプのはエンジンかかっていても聞こえるぐらいの音がします。
基本的に、レーシングタイプの電磁式燃料ポンプは音が大きいような?
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