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2008年6月21日土曜日

エコラン用インジェクション燃料ポンプの作成

今年は、ホンダ エコノパワー燃費競技に復帰予定です。
1年ブランクが開いたので新しい事を始めようと考え、エンジンカット時の燃料消費節約で燃費向上が期待できるインジェクション化を構想中~。

手始めに燃料ポンプから準備に入る事にします。

エコランインジェクション化用フューエルポンプの選定

エコランでインジェクション化しているところは、4輪用のインラインタイプのフューエルポンプを使っているチームが多いようなのですが、流量が多すぎたり、フューエルラインのエア抜きで苦労しているようなので別の方法がないかと考えること数ヶ月・・・

燃料ポンプ本体は、インジェクション クレアの純正品を流用加工する事にしました。
理由はパッキンの形状が都合良さそうだったから。

クレア インジェクション用FUEL PUMP


クレア用フューエルポンプの加工

燃圧レギレーターを別体にしたり、配線を別経路にすると要らないトラブルの元なので、なるべく純正を生かします。

フューエルレベルセンサーは要らない&邪魔なので取り外してしまいます。ねじ一本と、配線も差し込んであるだけなので簡単に外れます。ついでに本体側の取り付けボスも切り取ってしまします。

フューエルレベルセンサー
フューエル レベルセンサーブラケット

燃料フィルターも要らないので外してしまいます。カシメで付いているのでこじって外しました。

インジェクションポンプ用 燃料フィルター

これでフューエルポンプ本体の加工は終了です。

フューエルポンプ加工終了

ちなみに右側に見える銀色のものが燃圧レギュレーターです。

フューエルポンプ ハウジングの作成

本当はポンプだけ使ってハウジングはオールアルミ削りだしと行きたいところですが、リーダーから

  1. フューエルポンプのエア抜きしやすい構造にする
  2. フューエルポンプの中が見えるように

という宿題をだされたので、樹脂の削り出し???と色々調べたんですが、
大会レギレーション
 第8項 燃料配管

 燃料系統は競技中に容積が変化しない事
や、経年劣化を考えると微妙・・・。

ガラスしかないか~~~
ガラス加工した事ないから避けてたんですが・・・

フューエルポンプ ハウジング


ガラス切りや、熱湯、氷水、リューター・ダイヤモンドビット、包丁用砥石等を駆使して半日がかりで、こうなりました。
瓶の口側が低圧になるので、蓋に外形φ6のパイプをロウ付けして、蓋側が上になるように車体に取り付ければエア抜きも楽かな?という算段です。
LED仕込んで、作動中に光らせたら格好良さげ?

でも、この瓶に行き着くには、かなり苦労しました。スーパーマーケットで、お酢の瓶から何からノギスで測っている明らかに挙動不審な変な客?


フューエルポンプユニットとガラス製ハウジングの固定方法はこれから考えるので、とりあえずここまで・・・。
たぶんワイヤリングと、耐ガソリンの液体ガスケットと併用になると思います?


追記(2010年4月)
調べていたら、APE 50のインジェクション仕様の燃料ポンプが外付け仕様なので、そちらを流用したほう簡単そうです。
実物を見ていないので、パーツリストの絵を見る限り、配管が3本繋がるようなので、リリーフ弁内蔵で、リターンは外に戻っている?要調査。

ただし今年も復帰未定だけど。

2006年4月15日土曜日

GPSでエコランの走行ログをとる

2003年の話なのでちょっと古いですが、

ハンディGPSで採取したエコランの走行データが出てきたので参考になれば?と簡単にまとめました。ちなみにツインリンク・モテギの決勝の走行データです。
 エコランは別称マイレッジマラソンとかいう言い方もします。ざっくり50ccのエンジンを使った燃費の良さを競う省燃費競技です。

使用したGPSは、通信機能があって安価な
 GARMIN geko201
です。

GARMIN geko201


このgeko201というハンディGPSには、日本語版と英語版があるのですが日本語版は高いので英語版を使ってます。また、廉価版のgeko101は、通信機能は無いので注意してください。

去年ぐらいに出た
 Foretrex101
は、geko201と、ほぼ同機能で通信ケーブルが標準のようなので、こっちのほうがお得かも?

特徴

  • 小型・軽量
  • もともとトレッキング等に使うものなので防水構造
  • 単4乾電池駆動で、数時間動作可能
  • 時間、位置、速度、緯度・経度、進行方向、標高が取れますが、GPSの性格上、標高の精度は?
  • ログも1s単位の計測でも、決勝でも十分とれます。ただし標準は5s毎なので、要設定変更。
  • 電源入れるだけで使える簡単操作
  • 取り付け場所も多少の遮蔽物があっても問題なくフレームにテキトウにタイラップでとめていました。金属・カーボン等の電気の通る遮蔽物は自信ないですケド

これにON-OFF判別でもいいので2ポートぐらい入力が有れば文句ないんですがね。望みすぎ?
ログデータは別売りの専用シリアルケーブルと、カシミール3DというDAN杉本さん作の個人使用フリーの超高機能な地図ソフトを使うことで、PCに取り込むことが可能です。

取り込んだGPSデータを地図に重ねてみると

もてぎエコラン走行軌跡

緑の線が決勝時の5周分の実際の走行ラインですが、小細工なしできれいにコースの地図に重なりました。

カシミールで、数値データを表示させると、こんな感じになります。

エコノパワー走行GPS数値データ

この画面で、数値データの 欲しい範囲を選択→コピー し、表計算ソフトに貼り付けすると編集しやすいカモです。

横軸時間、縦軸速度でグラフにしてまとめると

エコノパワーGPS速度グラフ

1sサンプリングのせいで、速度の振れが気にはなりますが、これを使えると判断するかどうかはお任せします。
 もともとGPSは、速度の情報を持っていないので座標の変化から内部で速度に換算しているようです。そのため移動距離が短いと距離を算出したときの量子化誤差が有るため速度がふらつくようです。サンプリングタイムを伸ばせば距離の変化も平均化されるので振れなくなります。そこはバランス点を探るしかないと思います。標準の5sサンプリングあたりが正解なのかもしれません?
このデータをみるだけでも、エンジンの始動回数、最高速、加速時間、最低速、登り・下りでの速度の落ち方違いなど得られる情報はあります。たとえば転がりが悪くてエンジンいっぱいかけてるから燃費悪いとか(^_^;)

去年は諸事情により大会に出れませんでしたが、今年は復活するとかしないとかいうウワサです