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2009年3月16日月曜日

コネクター端子の抜き方

ハーネスコネクター端子抜き工具

ヒトデみたいですが、これはコネクターの端子を抜く、ピン抜き工具です。コネクターの端子を差し替えるときに使用する
 ターミナルツール
という物です。

250カプラーの端子の抜き方

平端子抜きの作業例で使うのは、こんなコネクターです。

250平端子のコネクター


先ほど紹介したピン抜き工具を差し込んで、端子を引っ張ると抜けてきます。ただし、うまく刺さっていないとピンは取れません。無理すると線だけ抜けてくる事も良くあります。

平端子をコネクターから抜く


理屈は、工具を差し込む事で、端子から出ている爪を倒し、引っかかりを外します。

250平端子


丸端子の抜き方

丸端子抜きの作業例で使うのは、こんなコネクターです。

丸端子コネクターピン抜き


丸端子の場合は、パイプ状になっている金具を使います。

丸端子コネクターピン抜き中


これも工具を差し込む事で、端子から出ている爪を倒し、引っかかりを外します。

カプラー丸端子横図


こんな感じに爪が倒れて引っかかりを無くして端子を抜きます。

丸端子抜き


今回は代表的な物だけですが、ものによってはコネクター側に爪が有りそれを起こすようになっているもの、2重にロックがかかっている物(国産車用の純正コネクターに多い)なんていうのも有るので、端子の外し方はコネクターによりけりです。
ワイパーブレードの骨を加工したり自分で使いやすいようなコネクターのピン抜き工具を作っている人も居るようです。

2008年12月1日月曜日

電工ペンチの使い方その2 被服端子編

電工ペンチの使い方その2 被服端子編です。

被服端子について

被服端子というのは、こういうものです

被服端子


被服の色は三種類有りますが、適合するハーネスの太さで被服の色が違います。

被服端子の青、赤、黄

ものによって若干違うようですが、

  • 赤 → 0.5~1.25スケア
  • 青 → 1.5~2.5スケア
  • 黄 → 5.5スケア

あたりのハーネスが適合するようです。
ちなみにスケアとは、導線部の断面積を表します。人によては
 スケ
と言う人も居ます。

また、適合しない太さのハーネスを使うとしっかりカシメられず配線抜け等のトラブルの元になります。

端子をよく見ると刻印が有ると思います。

被服端子サイズ

この端子の場合
 2-5
と書いて有りますが、これは

  • 2スケアのハーネス用
  • 端子の穴径5mm
という意味になります。

電工ペンチによる被服端子のカシメ方法

被服端子のカシメには、電工ペンチのこの部分を使用します。
ただし、被服端子のカシメ機能無い電工ペンチも有るので購入の際は注意です。

被服端子での電工ペンチの使い方


端子より配線がちょっと長いぐらいにハーネス先端を剥いて、使用する端子と同じ色の部分でカシメます。

被服端子を電工ペンチでカシメる

カシメが終わったら、ハーネスを引っ張ってみて導線が抜けないか確認します。もし少しでもグラついたり、抜けそうな時は再度カシメをします。グラグラしたままでは接触不良や配線抜けのトラブルの元になってしまいます。

導線がしっかりカシメ出来ているのを確認して、根本のハーネス被服側をカシメます。

被服端子を電工ペンチで加締める


被服端子のカシメ終了です。

被服端子を電工ペンチでのカシメ完了



参考

電工ペンチの使い方 オープンバレル端子、ギボシ編

2008年8月2日土曜日

電工ペンチの使い方 オープンバレル端子編

クルマの配線作業で必要になる電工ペンチについて
今回はオープンバレル端子、ギボシ端子について

電工ペンチ

ラジオペンチなどできれいにオープンバレル端子を曲げる器用な人や、ハンダ付けする人をたまに見ますが、電工ペンチはホームセンターで1000~2000円あたりから買えるので配線作業が多い場合は手に入れて損は無い工具だと思います。

ただし、たまにかなり安価に売られているものがなものが有りますが、気をつけないと端子を正規のカシメが出来ずペンチでつぶしたようなカシメになるモノもあるので選ぶときは気をつけてください。

また、オープンバレル端子、ギボシ端子、裸端子、被服端子等のそれぞれ用の電工ペンチが有り、何種類か有るので必要な端子がカシメられるものを手に入れないと、せっかく電工ペンチを買ったのに使えないなんて事も起きかねないので工具選びは慎重に!!

ちなみに20年以上使っている愛用の電工ペンチです。こいつはオープンバレル端子と、被服端子がカシメられます。

使い古した電工ペンチ 圧着ペンチ


さすがに使いすぎで軸がすり減ってガタが来ているので、最近新しい電工ペンチを手に入れました。

新しく買った電工ペンチ 圧着ペンチ

新しく手に入れた電工ペンチはオープンバレル端子、裸端子、被服端子のカシメと、ワイヤーストリッパーが付いているので1本で一通りの配線作業が出来てしまいます。

電工ペンチで、ハーネスを切る

ハーネスを切れるような刃が付いていますが、ちょっと堅いモノを切ると歯がこぼれる事が多いので、おまけみたいなモノと思った方がいいです。

電工ペンチで、ハーネスを切る


電工ペンチで、ハーネスの被服を剥く

電工ペンチでハーネスの被服を剥く

横に
 0.5,0.75,1,25・・・
数字が書いてありますが、ハーネスの導線太さの単位です。
 0.5スケ
とか言う人が多いような?
 スケ
は、
 すくえあみりめーとる
の略で要は
 平方ミリメートル
まんま断面積の事です。

オープンバレルタイプの端子とは

オープンバレル端子とは、ギボシとかそんなやつです。

キボシとかのオープンバレルタイプの端子


爪側から見るとこんな形をした端子です。

オープンバレルタイプの端子


電工ペンチで、ハーネスを剥く。

電工ペンチでギボシカシメ前のハーネス長さ合わせ

基本は、カシメられる部分より1~2mmぐらいハーネスを長く剥くのが基本ですが、今回はハーネスが端子の適合サイズに比べ細いので倍の長さで切って折り返しています。線の太さに合わせた端子が手に入ればそれを使うのが一番ですが、普通に入手可能なサイズは少ないので難しいです。
1~2mm長目にするのも、折るのも、どちらも抜けにくくするための小技。

ギボシ端子に、合わせるとこんな感じ。

ギボシカシメ前のハーネス長さ確認


電工ペンチで、ハーネスの導線をカシメる。

電工ペンチのサイズの合うところに合わせ端子をカシメます。スリーブを使用する場合は先に入れておかないと泣きますので注意しましょう。オイラはよく忘れてやり直しすることがしばし・・・。

ギボシカシメ


この時の注意は、こんな感じで端子が開いている事が有るのでそういう場合は、ペンチ等で形状を修正してあげてから電工ペンチでカシメたほうが失敗は少ないです

オープンバレルタイプの端子
オープンバレル端子成型


カシメの状態を確認

この状態で、ハーネスを引っ張って、
ハーネスのハーネス部がガタつかないか?
切れていないか?
確認したほうがいいです。これを怠ると接触不良になったり、軽く引っ張っただけでハーネスが抜けたりして、あとで泣きます。

オープンバレルタイプの端子のカシメ確認

もしガタが有った場合は、再度カシメてみて、ダメなら1サイズ小さいカシメ位置でカシメてみるのも手です。
配線抜け防止にハンダを流す人もいるようですが、使用しているうちに線が被服の中で折れ、後々接触不良の原因になる事があるので、オイラは絶対やりません。

電工ペンチで被服をカシメる

オープンバレルタイプの端子のカシメ終了

ちょっとカシメ場所を失敗しています。
被服がカシメに隠れてしまっています。この状態では抜けてしまう場合もあるので、やり直しするか迷うところです。

こんな感じに出来れば合格かなと

電工ペンチでのカシメ合格


HOZAN P-706

オープンバレル端子のカシメ専用では”HOZAN-P706”というのがあります。

HOZAN-P706 は、カシメ部のダイス幅が1.4~3.7mmまで対応するので、いろいろなサイズのオープンバレル端子のカシメに使えると思います。
ただし、端子をカシメた時の形状が汚く、ちゃんとカシメ出来ていないことが多々出るのでオイラは使わなくなりました。その上価格も4000円前後するのでホームセンターやカー用品店でよく見かけるエーモンのギボシ、平端子しかカシメないのであればカシメ部分のサイズが限られるのでHOZAN-P706は必要ないと思います。

HOZAN P-706
HOZAN P-706マクロ

2008年4月6日日曜日

車両ハーネス、配線のまとめ方

ハーネス、配線のまとめかたについて。

後付用品が増えてくると、配線が煩雑になりやすいのを、まとめる小技集です。

目的は、将来の説明を手抜きするため?

ハーネステープ編

ハーネステープ


クルマ用ハーネスをまとめる目的ならば
ちょっと高価ですが、ハーネステープと呼ばれる商品名ビニテープと言われるものが有ります。
パッと見、ビニールテープとの違いがよく分からないのですが、後でネバネバになって剥がれてくる事が少ないです。
巻き方のコツは、ちょっと引っ張りテンションをかけながら巻く事?

ビニテープは、ASTROPRODUCTSさんで入手しています。

コルゲートチューブ

用途は、配線のまとめと保護です。

コルゲートチューブ使用例

ホームセンターの電気工事関係のパーツが置いてあるあたりで見つけることができると思います。

割の入ったものと入っていないものがあって、ほとんど割の入ったモノですが、
ハーネステープと併用したほうがいいです。

コルゲートチューブの使用例です。

コルゲート使用例


使い方を間違って、保護のつもりが、逆に配線を痛めてトラブルの元になっているのを見るときがあります。

割の部分から配線がはみ出して噛み込み配線と擦れて痛めたり、

コルゲートダメな使い方


エンドの部分も切りっぱなしだと擦れて配線を痛める事があるので、

コルゲート悪い例


こんな感じにハーネステープで処理することをおすすめします。

コルゲート良い例


スパイラルチューブ

用途は、配線をまとめる事
まとめるハーネス(配線)の太さ自体は、多少なら融通が利きます。

スパイラルチューブ

これもホームセンターの電気工事関係のパーツが置いてあるあたりで見つけることができると思います。

スパイラルチューブの使用例です。

スパイラルチューブ使用例


ハーネスチューブ、PVCチューブ

用途は、配線のまとめと、保護(コルゲートほどでは無い)です。
柔らかく、肉厚も薄いので柔軟性があるので使いやすいです。
バイクの純正配線で使われている事が多いような?

PVCチューブ、ハーネスチューブ見本

写真のものは、DAYTONA製のハーネスチューブでバイク用品店で入手しました。

ハーネスチューブ、PVCチューブの使用例です。

PVCチューブ、ハーネスチューブ使用前
PVCチューブ、ハーネスチューブ使用後


これだけでも配線がすっきりします。
端子やコネクターが付いていると後入れ出来ないのが欠点?例某キーレスユニットですが、引っ張ると端子が抜けるものも有るので全部のギボシ端子付けなおしたので・・・。

熱収縮チューブ、ヒートシュリンクチューブ

熱収縮チューブです。なぜか  ヒシチューブ
とも呼ぶようです。

熱収縮チューブ、ヒシチューブ、ヒートシュリンクチューブ

色、径、耐熱違い、内部に接着材の付いた防水用とかで種類がたくさんあります。絶縁目的で使われる事が多いような?

名前の通りヒートガン、ドライヤー、ライター等で熱すると収縮して密着します。
長い距離を収縮させるときは暖房用のファンヒーターを使うと、熱風の吹き出し範囲が広いので収縮ムラになりにくいです。

熱収縮チューブ、ヒートシュリンクチューブ使用例です。

施工例。熱収縮チューブ、ヒシチューブ、ヒートシュリンクチューブ