また、海外のサイトを見ると薄い順に
F3 , F1 , F7 , F5 , F2 , F4 , F13 , F8 , F11 , F14 , F9 , F12 , F6
と紹介されている場合もあり、 F8とF11は逆じゃね?とか、F2とF4も逆だったり?わけがわからなくなっていき・・・・・・堕ちてーーーーーー。
断面図をウェーバーのマニュアルからお借りして
動作イメージは、下の穴から燃料が入り、横穴から入った空気と混ざり、上から排出される。
各部の役割を補足すると
・T寸法:燃料のオリフィスになってるフューエルホールで、数字が大きいほど濃くなる、俗に言う番手。
・A寸法:エアと燃料の混合物が排出されるアウトレットホールで太いほど流れやすくなり流量が増えるから濃くなる。
・C寸法:エアホールで大きいほど混合される空気の割合が増えて薄くなる。
蛇足・・・・・・番手を100で割ると穴径[mm]になり、100番で1㎜になる。当たり前だと思っていたら知らないでキャブレターをいじっている人が意外と居るようで、それ、セッティングどうのこうのいう以前の問題!?
作った順に付けたとかナントカのFナンバーに意味を見出そうとしても無駄なので、エアホールの大きさ順と噂されている並びにジェットの穴の断面積、数とかも入れた表にして整理してみる。
確かにエアホールの断面積順には!!なってる。
でもエアホールの大きさだけで、燃調の濃さが決まる訳ではないので単純に燃調に置き換えて使えるわけでは無いと、表を起こして眺めて今更気がつき益々わけが解らなくなる。ずっーと、濃さの順番だと勝手に思いこんで勘違いしていたという罠。
流通しているのかすら不明で見かけたことがなく、特殊な用途?車種?用なのか、LR級?の伝説級レアなエアホールが2つのものを除外したら分かりやすくなる?
と、
F5, F4 , F2 , F11 , F8 , F9 , F12 , F6
という並びになる。
エアホールの径だけ見ればきれいに並んでいるように見えるカモだけども、変ジャロ?これ!?
何が変というと
・エアホールが1.2mmのF8とF11では、アウトレットホール径が2.0mmの穴が大きい方が上にある
・エアホールが1.4mmのF2とF4は、アウトレットホール径が1.5mmの穴が小さい方が上にある
という矛盾。並べるならば、少なくともF2とF4は逆なのでは?
益々、わけが分からなくなり悶々としつつ、過去のコピペ再編ばかりの日本語の書籍とかウェブでの解決は早々にあきらめ、とある海外の掲示板を見ていたところ
・アウトレットホールに対するエアホールの比率が小さくなるほど濃くなる
・エアホールの断面積からアウトレットホールの断面積を引いた値が小さいほど濃くなる
という考え方がある事を知る。
蛇足・・・・・・WEBERなんたらと書いてある本は何冊か読みましたが、日本語のものは数年おきに新刊が出ていたりするのだけれども読んでみると昔の中身のまんま古新聞の焼き直し、外国語のものはオイラが生まれる前から変わっていないのでは?という半世紀ぐらい変わっていないようなものばかりで、多くの場合、構造、断面図と口径の計算式、油面高さ、車種別のベースセッティング以外は、逆に混乱するだけかもしれない? 知り合いの持っていた昔の某日本正規代理店の極〇F〇Tマニュアルとかも見せてもらったことがあるのだけれども、セッティングの参考には?
試しに、掲示板で見つけた表の並びに変えてみると、F4とF12が移動して
比率重視で並べた場合は、F12とF4のところが差分が逆転していて微妙。
ま、この表を作るために参考にした某所の計算結果では、F12とF4の差分が同じで比率がF12の方が比率が小さいから濃い的な書き方をしていて、それっぽく並んでいるように感じたんですが、面積の計算値に違和感があり再計算してみると・・・。
デタラメな穴面積の計算値でアウトレットは「直径 X 直径 X PI / 2」という変な計算をすると概ね表にあった数字になる事が多い上に、どのように計算をしたのか推測も出来ないのがチラホラ。エアホールは「直径 X 直径 X PI X 穴数」的なもっと意味不明と、計算が間違っているだけではなく計算方法もバラバラな上に、表記にも罠が有ったりで信るのも微妙な感じがある元情報でこの考え方の信頼性は?だったりしつつ、エアホールが2つ穴のジェットを無いことにしてやると悪くない並びに見える。
元ネタの作成者の経験値に合う順番にする為に意図的に数字を操作していた可能性を考えつつも、オイラが計算し直した値で差分の順に並べ替えてやると、考え方を参考にした元の表とはF4とF12の順番が入れ替わる。
薄い順に並べると
F5 , F2 , F11 , F12 , F4 , F8 , F9 , F6
となり、アウトレットホールの径が大きいほど濃くなり、エアホールの径が小さくなるほど濃くなるという分かりやすい並びの表になる。F2~F6 間の差は0.42±0.7ぐらいで割ときれいに段になる。
主流な考え方ではないようなので実際に試してみないと、この表のとおりになっているかは???
でも、F11とF8の差に比べF8とF9って差が少ないような?と感じていた感覚にも合致するし、比率が効くのか差分が効くのかでF4とF12が入れ替わる可能性が有るカモ?程度には信じられそうな感じ。そもそもF12は入手が難しいようなのでF12の事は考えなくていいんじゃないかと。
というわけで、この考え方が正しかったとしても、
F3 , F1 , F7 , F5 , F4 , F2 , F13 , F11 , F8 , F9 , F12 , F6
の並びを信じている人は基本的に F11 , F8 , F9 しか使わないだろうし、別の並びの
F3 , F1 , F7 , F5 , F2 , F4 , F13 , F8 , F11 , F14 , F9 , F12 , F6
を信じている人は基本的に F2 , F8 , F9 , F6 しか使わないので、使うジェット以外の順番がどうなっていても影響はなさげ。
とりあえずこの考え方を信じて現状の
55F11でプラグが真っ白なので薄いのかと、55F8にしたらプラグが真っ黒で若干濃い目
という状態を改善を試みるのに、ダメ元で55F4を入手して試してみるかと?
ジェットを手に入れるのにデーモンツィークスを確認したところ、ジェットサイズにもよると思いますがFSE製のアイドルジェットならば
F2 , F11 , F4 , F8 , F9 , F6
は購入可能なようで、狙ったかのようなどちらの考え方もカバーする無駄のないラインナップ。実験用に55F4を注文してみる。
F4の入手後に試してみると、狙い通りF11とF8の中間ぐらいの感じになった事もあり、この並び順を信じる事にする。元々のエアホールの大きさ順の表からじゃF11より薄くするのにF4を選ぶなんていう考えには成らないし。
この記事ではアイドルジェットの話だけでしたが、その前にまずは油面高さがとても大事です。
油面が狂っているとそれだけで5番、10番変わったり、特定の回転域だけ薄くなって息継ぎ???とか、逆にカブリ易くなったり???な、悪フィールな上に燃費が2割3割違ったり???
とかなんとか書きながら、油面の高さはエマルジョンチューブの横穴のちょっと下ぐらいになるように目感合わせ・・・・・・。テキトウじゃねぇかーーー