2013年3月23日土曜日

親メタル流れで焼き付いたキャブクーパーのピストンとコンロッド

アイドリング中にエンジンが焼き付いて、動かなくなった知り合いの1300キャブミニクーパーのエンジンが分解されたとの事で見てきました。

左が未だまともなピストンとコンロッド。右が一番ダメージの酷かった4番ピストン。

ローバーミニクーパーのビックエンドメタルトラブル


親メタルは、下側が完全に流れ~。上側はビロンビロン。ビッグエンドがこんなに変形しているのって初めて見た (・_・)
コンロッドも曲がりすぎ。

ROVER MINIのビックエンドメタル焼き付き

ビックエンドのメタルが流れると、油圧がその部分から抜けてしまうので、潤滑の必要な部分にオイルが送られなくなり最後はエンジンが焼き付きます。

左が状態の一番酷かった4番ピストンですが、ピストントップが燃焼室の形状に鍛造され、まるでハイコンプピストンのよう。

クラシックミニのハイコンプピストンもどき


4番ピストンのピストンピン。ガタ酷すぎて向こうが見える~るる。ピストントップを鍛造する際にピストンピンの穴が広がったのでしょう。

オールドミニのピストンピン摩耗トラブル

ブロックの塗料も焼けているわ、バルブステムシールは炭化寸前でパックリ割れているのをはじめエンジンミッションの樹脂、ゴムは融けまくり、オイルは今まで嗅いだことの無い焦げたにおい・・・。
樹脂がデロデロという事は100℃は遙かに超えて、150℃かそれ以上???

このミニのオーナーは、だいぶ前から「エアコンを入れるとすぐに水温が上がってオーバーヒート気味になる」とは言っていたものの、水温高目の状態で気にせず乗っていて、オーバーヒートのダメージが蓄積し、最終的にはエンジンが終わってしまった???


ほとんどすべてのメタルの表面層が無く、コンロッドやカムのジャーナルが焼き付きっぽく、走行中だったら少なくとも4番ピストン、コンロッドは原型残っていなさそうな焼き付き加減。


コンビニで15分ぐらいアイドリングしていただけで急にこんな事になるとは思えず、かなりの打音がして、エンジンルームからカチカチとか、カンカンとかいう異音がしたり~エンジン回転数を上げないと油圧警告灯が消えないとか~水温上がりやすいとか~だいぶ前からトラブルの兆候は出ていただろうと思うのだけれども・・・。
新品のシリンダーヘッドと、オーバーサイズのピストンは、イギリスから取り寄せしてあげたけど、それだけじゃパーツが全然足りないよな~。ここまで逝くと部品は殆ど使えないので修理費用は100〜200万コース???

エンジントラブルの根本的な原因は、オイル管理が悪かった???
分解時にオイルを抜いたらオイル量が1〜2Lしか無かった (・_・) らしい?し

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