2023年10月2日月曜日

知り合いにMEMS Diag がインジェクションミニに繋がらない?と言われたのでRover MEMS ECU Diagnosticというアプリも試してみる

知り合いが
「アドリング不安定で排気ガスが臭いからMEMS Diagでフォルト確認とかスロポジの電圧確認とかしようとしたんだけど、アプリが動かない」
と、言うので見てみると、確かにアプリの起動時に「このアプリは以前のバージョンのAndroid用に作成されており、正常に動作しない可能性があります。アップデートを確認するか、デベロッパーに問い合わせください。」とかなんとかいうダイアログが出て、診断ケーブルを挿してもMEMS Diagが認識されず、Connectを押しても反応しない。
MEMS Diagバージョンエラー
調べてみるとMEMS Diagは2015年11月1日で更新が止まっており、新しいAndroidOSへの対応は?で、知り合いのスマホもうちのスマホ(Pixel 6a Android13)でも繋がらず。アプリのせい?このアプリ?年ぶりに使うからな〜知らなかった。

それにAndroid12あたりから、USBまわりの挙動が変わって電源ケーブルじゃないのに「設定→接続設定→その他のデバイス→USB」確認しても、接続されているUSBの接続用途が充電となる不具合が出ることがチラホラ
シリアルケーブルなのに接続用途が充電
シリアルケーブルを繋いでいるのに充電とか、接続用途が意味不明

強制的に「デバイスの充電」になりUSBの制御元を「このデバイス」に変更できないので、USBメモリーが使えないとか起きたりしてAndroidOSのUSB機器の挙動が良く分からない。


新しいAndroidに対応していないんだったらしょうがないのでは?と言ったところ、「Rover MEMS ECU Diagnostic」という別のアプリもあるそうで、しかも診断ケーブルはMSMS Diagと同じものが使えるようなので、以前自作したMEMS Diag用の通信ケーブルで試してみる。
アプリを起動し「1.3/1.6-Early SPI cars」を起動し、診断ケーブルをスマホに接続すると「Rover MEMSにUSB-Serial Controllerへのアクセスを許可しますか?」と表示され
Rover MEMS ECU Diagnostic 接続

無事接続される
Rover MEMS ECU DiagnosticConnected
って、とりあえず診断ケーブルをスマホに繋いだだけで、ミニには繋いでないんだけど・・・。
というわけで、ここでのConnentedとはミニのコンピューターへの接続ではなく、通信ケーブルへ接続されたという意味のようだ?

知り合いのインジェクションミニに繋いでみると
無事接続されデータが流れてくる。

USB-C変換アダプタの接触不良か、通信ケーブルの不具合かで、使用中何度か「Rover MEMSにUSB-Serial Controllerへのアクセスを許可しますか?」が表示されたものの、なんとかFault coadsを読み込むことが出来る。
1,Throttle potentiometer sendor(TPS)
2,Inlet air temp sensor
3,Coolant temp sensor
4,Map sensor
の4つのフォルトコードが!?
Rover Mini Fault codes

tempセンサーは何とかなるとして、MAPセンサーはバキューム系の配管周りのトラブルが原因の可能性が高そうな???スロットルポジションセンサーはとっくの昔に廃盤で、他車流用のセンサーにアダプタや変換コネクタを使ったものか、20年超えな耐用年数超え中古パーツの寿命チキンレース?か、ロシアンルーレット?

噂ではJMSAが純正互換のヴァルタン スロットルポジションセンサーを9月下旬発売予定で開発中トカなのだけれども、今は10月。近々発売されるでしょう? 聞いた話では見た目は純正互換なもののセンサー部分がカーボン抵抗のスライド接点を使ったものから、電磁式(磁気式の間違い?)のホールセンサーに改良されて非接触タイプになり、摩耗、接触不良の対策がされているトカなんとか?

蛇足。純正のスロットルポジションセンサーは、一番左に見える基板の黒い部分のスライド接点部のカーボンすり減り、スライド接点へのカーボン付着、接点部の酸化等による経年劣化で故障するみたい。ミニだから・・・。ではなく、20年も使えば日本車のセンサーでも怪しくなるわっ。
JZX2962 ローバーミニ スロットルポジションセンサー 分解


「CLEAR FAULT CODES」を実行しようとしたところクリアできず。
何度か試すも、ちょくちょく「Rover MEMSにUSB-Serial Controllerへのアクセスを許可しますか?」が出て、何度目かでフォルトコードはクリアされる。

何度もアクセス許可のダイアログが出たり、ライブデータの読み込み途中で止まるのはなぜかと確認したところ、スマホへのUSB差し込みが動くとエラーになるのでUSB-Cへの変換アダプターがダメなのでは?USB-Cの変換アダプターの相性問題は通信ケーブル以外もカメラとかUSBメモリーとかでも結構起きるんですよね〜。たぶん内部にはICチップも何も入っていなくて接点が繋がっているだけのはずなのに。

一度エンジンを切って、エンジンをかけ直すも、何も修理していないので不調のままだけど、フォルトコードは出てこず。とりあえず、出ていたフォルトの部分の修理?(センサー交換したり、配線を確認したり、調整したり、かれこれ半年近くあーだこーだしても調子が良くならず、最後はコンピューターを交換したら快調になった!?なんて、話。コンピューターは、起動して通信出来る限り自分の故障診断は出来ないという罠? 確かにコンピューター自体の故障コードは無いし、せいぜい複数の故障を検知していたり、診断の通信が安定しなかったりしたら、怪しい機器候補に入れていいかもしれない。)


USB-Cアダプタ不具合疑惑のため、うちに帰ってから別のUSB-C変換アダプタでシリアルケーブルにMEMS Diagを繋いでみる。
アプリを起動してから「Connent」を押すとシリアルケーブルへの接続許可のダイアログが出てOKを押すと接続の確認に入る。PL-2303、CP2102、FTDI TTL232R等の一通りのシリアルケーブルで接続を試しましたがケーブルの認識までは出来たので通信も問題ないハズ?(うちのミニはキャブレターな1989年式なのでECUが付いていないから最終的な接続確認は出来ていませんケド。)
MEMS Diag PL-2303
MEMS Diag CP2102
MEMS Diag FTDI TTL232R
ダメだったMEMS Diagでも通信ケーブルへの接続認識が出来て、コネクター部分を動かしても接続が切れたり、アクセス許可のダイアログが出ることも無かったので、ダメだったのはアプリではなく知り合いの持っているUSB-C変換アダプタだったという事にしておく。

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