ミニクーパーのタペットチェストカバーからのオイル漏れの修理です。
同じA型エンジンのミニクーパーでも、エンジンブロックの作りが違うインジェクションのエンジンには付いていないパーツです。
欧州車乗る(最新の新車でも)なら、致命的な部分のオイル漏れや、オイルを足しながら乗るほどの過剰なオイル減りや、二次被害が無ければ
”オイル滲むぐらいはサビ止め”
と、割り切らないと乗ってられない。まぁ程度によりけり。
しかし、今回の場合はタペットチェストカバーから漏れたオイルせいでドライブシャフトのインナーブーツが切れてるという二次被害が出ているので、インナーブーツ交換前にオイル漏れをなんとかしないと、またインナーブーツが切れてしまうので修理します。
とりあえずタペットチェストカバー固定ボルトの増し締めで様子見しようかとも思ったのですが、大した手間でもないので取り外しました。と、言いつつスペース的にラチェットレンチや、手が入り辛いので作業性はよくないです。
パッキンの当たりが悪いのか一部色が変わっている気もしなくは無いですが、特に異常は無い感じ?
周囲も清掃をして、固定ボルトをテキトウ?適度?に締めて、とりあえず作業終了。こういう構造のシールでは締めすぎてもパッキンが変形したり、カバーが変形したりで、逆に漏れが出るのでテキトウ?適度?に締めます。
これでオイル漏れが止まれば、ボルト部からのオイル漏れもミニクーパーの定番トラブルなのでタペットチェストカバーの固定ボルトのコーキングして~。ドライブシャフトのインナーブーツ修理で終了の予定。
こんにちは。いつも楽しく見させてもらってます。
返信削除私も同じく、ミニ1000に乗っているのですが、タペットチェストカバーの交換は、キャブを外して行いましたか?マニホールドは外さなくても交換可能ですか?
宜しくご教授お願い致します。
匿名さんへ
返信削除タペットチェストカバーの取り外しは3枚目5枚目の写真の通り、キャブもマニホールドも外さずやりましたケド??? 手が入りにくいのは確かですが、工具のかかりが浅くて回しにくかったのと、工具の振り角が取れず少しずつ回すしかなかった以外は、特に難しかった記憶はありません。
修理歴によっては、ボルトの周りにコーキングが塗ってあり、ボルトの周りのコーキングを剥がさないとボルトを回せない場合もあります。(ボルトの周りからオイル漏れが起こる事が多いのでその対策。)
タペットチェストカバーの取り外しダケを考えれば、マニホールドを外すか、ズラしたほうが作業はし易いのかもしれませんが余分な作業がかなり増えます。
マニホールドは、外すのもズラスのもかなり大変で・・・。純正のマニホールドでは排気熱でサビサビのダウンパイプを外すのに泣き、時にはパイプが折れ・・・。その上、排気の熱でやられているマニホールド固定のナット・スタッドボルトを外そうとすると折れたり、なめたり、ボルトとスタッドが固着してたり、スタッドボルトをはずさないとマニホールドは取れないのですがスタッドボルトがヘッドから外せなかったり・・・。そもそも同じナットを外すのに2・3種類は工具を使わないと外す事もできず・・・。
更に、マニホールドをずらすとマニホールドガスケットは破れます。また、ガスケット自体潰れきっているのでガスケットを再使用は出来ません。
再使用すると、吸気の二次エア吸い込み、排気漏れ等で二次トラブルの可能性大のためマニホールドガスケットの交換が必ず必要になります。
最後には、ダウンパイプを動かしたせいでダウンパイプから排気漏れなんて事も?
なのですが、ミニのマニホールドガスケットの交換は、プロでもかなり面倒臭がるぐらいの作業です。
言い方が悪いかもしれませんが、タペットチェストカバーの取り外しで悩む人には出来ないと思います。
タペットチェストカバーからのオイル漏れは、経年劣化でパッキンがヘタって、ボルトが緩んだような状態になりテンションが掛かっておらずオイル漏れしている事もあるので、とりあえず最初は増し締めで様子見してダメなら交換のほうがいいかもしれません???
(あまり締めすぎるとボルト周りのパッキンがぶっ千切れ、オイル漏れの原因になるので締めればいいってもんではありません。)
こんにちは。昨夜質問させて頂いた者です。早速のお返事ありがとうございます。しかもこんなに詳しく!感激です。
返信削除私は昨年ミニ1000を購入してから、のんびり整備をしていこうと考えています。JPDさんの様になんでも出来るようになりたいです。。
今回のオイル漏れの件で、ミニ屋さんに相談しに行ったのですが「キャブを外して、エンジンをずらす必要があるから大変だよ」と言われました。???
JPDさんのアドバイス通り、増し締めで様子を見てみようと思います。
ミニ1年生ですので、また相談させて頂くこともあるかと思いますが、これからもよろしくお願い致します!
オイル漏れ・減りに過敏なくせに、オイル量の点検すらしない日本人の気質に合わせて作ってあるガラパゴス過ぎる日本車以外は、最新式のベンツやBMWあたりでも多少のオイルにじみ、漏れは、減りは常識ですし、どのぐらいオイルが減るのか知りませんが専門店がそういう言い方をしているとすると、そもそも修理が必要な程の異常なオイル漏れなんですかね?
返信削除ま、ミニは多くの日本車と違い、オイルや、冷却水の量等々のマメな点検は必須です。
また、この作業を聞かないと出来ない人が中途半端に触ると、不具合の出ていない部分まで壊して大変なことになるから止めとけと書いたつもりです。
一応、補足を入れておきますが、タペットチェストカバーの固定ボルトは締めようと思えば、いくらでも締まってしまいますが、締めすぎると壊します。