クルマの配線作業で必要になる電工ペンチについて
今回はオープンバレル端子、ギボシ端子について
電工ペンチ
ラジオペンチなどできれいにオープンバレル端子を曲げる器用な人や、ハンダ付けする人をたまに見ますが、電工ペンチはホームセンターで1000~2000円あたりから買えるので配線作業が多い場合は手に入れて損は無い工具だと思います。
ただし、たまにかなり安価に売られているものがなものが有りますが、気をつけないと端子を正規のカシメが出来ずペンチでつぶしたようなカシメになるモノもあるので選ぶときは気をつけてください。
また、オープンバレル端子、ギボシ端子、裸端子、被服端子等のそれぞれ用の電工ペンチが有り、何種類か有るので必要な端子がカシメられるものを手に入れないと、せっかく電工ペンチを買ったのに使えないなんて事も起きかねないので工具選びは慎重に!!
ちなみに20年以上使っている愛用の電工ペンチです。こいつはオープンバレル端子と、被服端子がカシメられます。
さすがに使いすぎで軸がすり減ってガタが来ているので、最近新しい電工ペンチを手に入れました。
新しく手に入れた電工ペンチはオープンバレル端子、裸端子、被服端子のカシメと、ワイヤーストリッパーが付いているので1本で一通りの配線作業が出来てしまいます。
電工ペンチで、ハーネスを切る
ハーネスを切れるような刃が付いていますが、ちょっと堅いモノを切ると歯がこぼれる事が多いので、おまけみたいなモノと思った方がいいです。
電工ペンチで、ハーネスの被服を剥く
横に
0.5,0.75,1,25・・・
数字が書いてありますが、ハーネスの導線太さの単位です。
0.5スケ
とか言う人が多いような?
スケ
は、
すくえあみりめーとる
の略で要は
平方ミリメートル
まんま断面積の事です。
オープンバレルタイプの端子とは
オープンバレル端子とは、ギボシとかそんなやつです。
爪側から見るとこんな形をした端子です。
電工ペンチで、ハーネスを剥く。
基本は、カシメられる部分より1~2mmぐらいハーネスを長く剥くのが基本ですが、今回はハーネスが端子の適合サイズに比べ細いので倍の長さで切って折り返しています。線の太さに合わせた端子が手に入ればそれを使うのが一番ですが、普通に入手可能なサイズは少ないので難しいです。
1~2mm長目にするのも、折るのも、どちらも抜けにくくするための小技。
ギボシ端子に、合わせるとこんな感じ。
電工ペンチで、ハーネスの導線をカシメる。
電工ペンチのサイズの合うところに合わせ端子をカシメます。スリーブを使用する場合は先に入れておかないと泣きますので注意しましょう。オイラはよく忘れてやり直しすることがしばし・・・。
この時の注意は、こんな感じで端子が開いている事が有るのでそういう場合は、ペンチ等で形状を修正してあげてから電工ペンチでカシメたほうが失敗は少ないです
カシメの状態を確認
この状態で、ハーネスを引っ張って、
ハーネスのハーネス部がガタつかないか?
切れていないか?
確認したほうがいいです。これを怠ると接触不良になったり、軽く引っ張っただけでハーネスが抜けたりして、あとで泣きます。
もしガタが有った場合は、再度カシメてみて、ダメなら1サイズ小さいカシメ位置でカシメてみるのも手です。
配線抜け防止にハンダを流す人もいるようですが、使用しているうちに線が被服の中で折れ、後々接触不良の原因になる事があるので、オイラは絶対やりません。
電工ペンチで被服をカシメる
ちょっとカシメ場所を失敗しています。
被服がカシメに隠れてしまっています。この状態では抜けてしまう場合もあるので、やり直しするか迷うところです。
こんな感じに出来れば合格かなと
HOZAN P-706
オープンバレル端子のカシメ専用では”HOZAN-P706”というのがあります。
HOZAN-P706 は、カシメ部のダイス幅が1.4~3.7mmまで対応するので、いろいろなサイズのオープンバレル端子のカシメに使えると思います。
ただし、端子をカシメた時の形状が汚く、ちゃんとカシメ出来ていないことが多々出るのでオイラは使わなくなりました。その上価格も4000円前後するのでホームセンターやカー用品店でよく見かけるエーモンのギボシ、平端子しかカシメないのであればカシメ部分のサイズが限られるのでHOZAN-P706は必要ないと思います。
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