2009年3月28日土曜日

ミニクーパーのボルテージスタビライザーの小噺

ミニクーパーのセンターメーターを取り外したので、ついでにボルテージスタビライザーの出力を計測しました。

ボルテージスタビライザーとは、スミス製のセンターメーター裏に張り付いているこんなヤツです。旧車と呼ばれるようなイギリス車で、よく使われる汎用部品です。

ミニクーパーのルーカスボルテージスタビライザー

このボルテージスタビライザーというパーツは、クルマのバッテリー電圧はエンジン回転数や、ライト等の負荷で変動するので、燃料計や水温計が電圧変動の影響を受けないようにセンサー用の電圧が常に一定になるようにするのが仕事です。

どっかで  9Vにしている と聞いた記憶もなんとなく有るのですが、うちのを測った感じでは  8Vぐらいかな~ という感じなのでよくわかりません。

ミニクーパーに使われる事の多い、スミスのセンターメーターの燃料計や、スミスの電子式水温計を取り付けている場合はどっかに付いているハズです。

ただし、国産の後付メーターでは、外付けのボルテージレギレーターを使っているのは見た事がありません。たぶんメーター内部に安定化電源を持っているのでしょう。

ミニクーパーのボルテージスタビライザーの出力を測ってみる。

アナログテスターでボルテージスタビライザーの出力電圧を計測してみると8V前後あたりでフラフラします。デジタルテスターでは、表示が出ない場合も有ると思います。
ボルテージスタビライザーの出力電圧が安定していなくて壊れていると思うかもしれませんが、正常です。機械式ですから。

なので、オシロスコープで出力波形を見るとこんな感じ。中で接点が頑張って?ON-OFFを繰り返しているのが分かると思います。
当然のごとく個体差、イグニッション電圧、負荷等でも変動します。
計測条件は、エンジンはアイドリングで、IG電圧が14Vちょい。ボルテージスタビライザーの負荷はスミス センターメーターに付いた燃料計のみ。

クラシックミニクーパーのルーカスボルテージスタビライザー波形

横一升が50msなので、50Hzぐらい。まるで機械式のPWM電源。
というわけで機械式のボルテージスタビライザーに対応した後付メーターは、この電源波形の影響を受けないように、針の動きがもの凄く遅くなるように作ってあります。

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