先日、ミニクーパーの基本メンテナンスの項目サスペンション・グリスアップを行った際に発見した劣化したロアーアームブッシュの交換です。
ロアアームブッシュがダメになると
・ブレーキかけると右にハンドル取られたり、左にハンドルが取られたり
・アクセルONでハンドルが右や左に取られたり
・ハンドル切るたびセンターずれして、ハンドルセンターがよく分からん。
・ホイルバランスは狂ってない、ハブにもガタはないのに、特定の速度でハンドルが振動してまっすぐ走れなかったり
路面のうねりを超える度に蛇行したり
・タイヤが変な摩耗。変磨耗?
なんて危ない事になります。
特に強化品とか言って売られているウレタンブッシュは、キレイに?横に穴が広がるので、劣化状態を見たら・・・。げに恐ろしきかな。
ウレタン製ロアアームブッシュは寿命が半年?1年?と思ったほうが良く、定期交換するレース向けだと思います。
強化 = 高寿命
ではない典型パーツ。
ま、なんだかんだで嵌っ事があるんだけど・・・。
でも、今入手出来る純正相当のロアアームブッシュは、この記事のような劣化のしかたをするようで・・・。
ロアアームブッシュの交換作業を行うには前輪を両方上げる必要があるので、アンダーガードにジャッキをかけて上げて、ウマにおろしました。
通常は、テンションロッドブッシュのブラケットあたりにジャッキをかけるのですが、斜めに車体が持ち上がるのが嫌いなので、厚手のアンダーガードを入れました。
ジャッキをかける場所が悪いと、ジャッキがずれて外れそうになり危ない事になるので注意する必要があります。
ジャッキが上がっていくとリンクの関係で、お皿の位置がずれるのを忘れたり、上げる時の目視を怠って作業すると、たいてい危ない目にあいます。
まぁ薄いタイプのアンダーガードは曲がる可能性が高いですし、FRPやC-FRPのモノではこんな事をすると割れる可能性が高いので同様のジャッキのかけ方はおすすめしませんケド。
いつも書いている気がしますが、外したタイヤはクルマの下へ。
万が一ウマが外れたりした場合の保険です。クルマに乗るために整備しているのに、クルマが運転できないようにはなりたくないですから。
テンションロッドのナットを外して
ナックルアーム下のナットを外して
ボールジョイントを切り離すのに使う特殊工具のボールジョイントリムーバーです。
ネジの部分にはグリスを塗っておいた方がいいです。
手でボルトを回した程度で簡単に外れる事も希にありますが、たいていは
パキンッツ!!
とか、突然轟音をたててボールジョイントとロアアームの勘合が外れて、ボールジョイントリムーバーが落下します。
ようやく、ロアアームを取り外します。ブッシュは派手に開いているように見えます。
カラーが錆びて、シャフトと固着すると外すのにかなり苦労するのですが、カラーとブッシュがくっついていなかったので軽くこじっただけで外れたので、良かったのか?悪かったのか?
劣化というより、まるで膨潤したかのような状態?
でも、錆びていたり等から分かるように油が付いていたワケでもなく、後ろ側のブッシュはなんともなかったので、単純に普通に劣化なんですかね?
どこかで見た気がすると思ったら、分割タイプのステディロッドブッシュを定期交換しないで、ほったらかすと似たような感じになります。
左右共に同じような痛み方をしていました。
問題無いように見える後ろ側に付いていたブッシュも、ちょっと押したらカラーが取れました。焼き付けのハズなので簡単には取れないハズなのですが、ノーマルブッシュの作り悪くなった?
純正粗悪品?
でも昔交換したロアアームブッシュと、なんか違うような?
と、ゴミをあさったら調整式のロアアームに交換するまで使っていた純正ロアアームブッシュが出て来ました。
ぱっと見、ゴミだった純正ロアアームブッシュは、カラーの肉厚が厚かったり、モールドで文字がついていたり更にゴムの質も違う感じ。
新品のロアアームブッシュ購入してあるんだけど、考えた挙句ゴミだった旧ロアアームブッシュを取り付ける事にしました。
今回、取り外した部品一式
調整式ロアアームに交換してあるのでノーマルではありません。ただしこのタイプは、バネ下重くなるので
見た目が悪いからキャンバー付けたい
という不純な動機?以外には向きません。
取り付けですが、キーポイントだけ。
ロアアームのテーパーをキレイにします。ナックルアーム側のボールジョイントのテーパーもキレイにします。これをやらないとボールジョイントの沈み込み量が変わるので、ロアとアッパーのボールジョイント間の距離が変わってしまいアライメントがずれてしまう事があったり、油のせいでテーパーの沈み込みが増え軸力がかからくなり緩みやすくなる時があります。
ロアアーム固定シャフトを組み付ける時は、ちゃんと穴に入るように気を遣いながら入れないと、シャフトが曲がったり、サブフレームが曲がったり、修理どころか壊す事になりかねません。
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