2013年2月10日日曜日

ミニクーパーのエンジンチューニング 4 (シリンダーヘッド比較)

ミニクーパーのエンジンチューニングで、シリンダーヘッドは1300インジェクション用を使いビックバルブ化する事に決めシリンダーヘッドを入手しました。チューニングヘッドの価格はとても高価だし、最近1300cc用ヘッドの流用するという話を見聞きするのでやってみようと。

1300ccになっても一部のチューニングヘッドのようにイレブンスタッド(11 Stud Head)になっていたりするわけではなく、同じナインスタッド(9 Stud Head)なので載せる事は出来るのですが・・・。

ただし、そのまま使うとエギゾーストバルブがシリンダーブロックと干渉してクラシュして、バルブが曲がったり折れたりしてエンジンブローなんて事になるのでシリンダーブロック側にリセス加工を追加する必要があったり、サーモスタッドハウジングの取付が違ったり、ウォーターポンプとシリンダーヘッドが干渉したり細々とか加工や部品変更が必要なので、取付には日本車用のパーツで言うところの「取付にはかなりの加工が必要」です。でも、英国車用のパーツ的には「ボルトオン」と平気で書いて有るような範疇???

ま、1000cc用のチューニングヘッドでも購入したままポン付け出来るわけではなく、希望の圧縮比に合わせて面研ぐらいは必要トカ?


1300ccインジェクション用シリンダーヘッドの入手
ヤフオク等のオークションで、インジェクションミニ用の中古シリンダーヘッドを探すと2万円前後の価格が相場のようだけど・・・
インジェクションミニの初期型になると20年越、最終型のラストミニ?ですら10年超えているので・・・
オドメーター1周りは余裕??? そんな何度オーバーヒートしたかすら素性の分からない中古シリンダーヘッドを購入したところで
 ・バルブガイド打ち替えは必要な可能性が高い。
 ・ステムシールは全交換必須。
 ・カーボン溜まってるだろうな~
 ・バルブのサーフェース研磨ぐらいは必要?
 ・バルブ座面虫食いしててもバルブシートが無いので、オーバーサイズバルブを購入してシートカットもやり直し工賃発生。
 ・インテークと、エキゾーストのバルブ座面間に亀裂が入って繋がっていて産業廃棄物。よくある。
 ・オーバーヒートなんかしてると、歪みまくりで修正面研で使えればいいけど・・・。
・・・・・・・。

中古パーツ流用の激安チューニングのつもりで、中古シリンダーヘッドを格安で購入してビックバルブ化を企んだケド、再使用するために必要な極最低限のオーバーホールした費用だけで新品のシリンダーヘッドが購入出来た!?なんて、ありがちな事になる気がかなりする。
気が付けば、ちょっと足せば下手なチューニングヘッドが購入できたじゃん!!とか?

というわけで、英国ではまだ新品のリプロパーツが入手可能なインジェクション用ヘッド鋳型をベースにした、キャブクーパー用(ヒーター用ラインの加工違い?)新品パーツを個人輸入。ま、リプロパーツはあまり精度は良くないと言うウワサ?も無くも無い。


せっかくなので、購入した新品シリンダーヘッドと、1000cc用のジャンクシリンダーヘッドと比較しておこうと。

燃焼室側
1300用の「12G9」と言う型を使ったシリンダーヘッド。

インジェクションミニクーパー用12G9シリンダーヘッド


1000用の「13A1」???と言う型を使ったシリンダーヘッド。

ミニ1000用13A1シリンダーヘッド

比べると、燃焼室形状から、水回りの穴径から封をしている水路が有ったり何から変わっているのが分かります。
1000cc用のヘッドに付いているウォーターポンプのバイパスラインが有る仕様も選べたのですが「おすすめしない」的な英語が書いて有ったので止める。
発熱の多いハズの1300ccエンジンにはウォーターポンプのバイパスラインなんて付いていないし、トラブルの元でしかないし。

左が1300、右が1000。1000用のノーマルは壁が立っていて、バルブと近いので見るからに混合気の流れが悪そうです。

ROVER MINI Cooper cylinder head燃焼室形状比較


燃焼室の燃拓? 黒いのが1300用、黄色が1000用。

ROVER MINI燃拓

バルブ径が違うので1300用の方が大きいです。その分?深さが浅いです。

ロッカーアーム側
1300用の「12G9」と言う型を使ったシリンダーヘッド。

インジェクションミニ用シリンダーヘッドロッカーアーム側


1000用の「13A1」???と言う型を使ったシリンダーヘッド。

クラシックミニ1000用シリンダーヘッドロッカーアーム側

大きな違いとして、サーボスタッドハウジング固定ネジの位置や、ヒーター用配管取り出し口をはじめ似ているようで別物。


オイルライン
1300用はロッカーアーム側にあって、横穴加工した穴の封栓は埋め込み。

1300injミニ用シリンダーヘッドオイルラインのブラインドプラグ


1000用は燃焼室側にあって、横穴加工した穴の封栓は頭が飛び出してます。

旧ミニ1000用シリンダーヘッドオイルラインのブラインドプラグ

このヘッドは面研してあるようで、封栓と燃焼室側の距離が短いです。

シリンダー面から封栓までの距離で、どのぐらい面研されているかの簡易的な判別に使えます。
1000用のヘッドは、燃焼室面にオイルラインがあるせいで、面研しすぎるとロッカーポストオイル穴が貫通してしまうので、面研限度は1mm???が定説。でも中古車は履歴が分からないのでどのぐらい面研出来るかは???


鋳型の刻印
1300用。「12G9」と刻印されているのが分かります。

1300injection MINI用cylinder head鋳物刻印


1000用。「13A1」??? 2文字目が3かは、よくワカラン。

オールドミニ1000用cylinder head鋳物刻印



吸気ポート、排気ポート
1300用のインテークポート。インマニ位置合わせ用のカラーを固定するための加工が見られます。


1300用のエキゾーストポート。見るからに削りたくなる形状です (^^;

1000cc用のジャンクヘッドは、ポートが原型残っていないので省略~。


ヘッドのチューニングは、燃焼室とかポート削り始めると終わらなくなりそうなので、容積合わせと、バルブすりあわせ、ダブルスプリング化ぐらいで???

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