2013年2月1日金曜日

ローバーミニ インジェクション用MEMS対応エンジン診断機 mini-moni が気になる

ローバーミニクーパー インジェクションのエンジンルームにあるエンジン不具合の故障診断に使われる診断機接続用3ピンコネクターは、MEMS(Modular Engine Management System)と呼ばれる5V TTLレベルのシリアル通信で、ROVER独自の通信規格が使われています。

その中でも、ローバーミニクーパーも電装系が大幅に変更された97年式~ラストミニにかけては、室内にOBD2コネクターも付いており、そこにはK-Line通信の診断ラインが配線されているようです。

ただし、K-Line通信はROVER独自プロトコルでピン配置をOBD2規格に合わせただけなので全く汎用性は無いのですが、OBD2カプラーの付いているインジェクションミニを作っていた1999年前後の時点の基準では
 ミニはOBD2規格に完全に対応している
といっても間違ってはいません。ハズ? カモしれない? だろう? タブン?
(この年代のOBD2規格は、カプラーの形状とピン配置が決めてあるだけでメーカー独自規格の通信しか対応していなくても良かったんだもん。ま、この年代はROVERダケが悪いんじゃ無く、国産の最大手あたりなんかもっとひどくVendor Optionのピン(要は空きピン)に、その自動車会社しか使っていない完全独自規格の診断機通信線が結線してあるだけでもOBD2完全対応と言えた時代だった。K-Line通信自体はISO規格なのですが、電気的なインターフェース部分は決まっているのですが、ソフト的な部分のプロトコルは自動車会社によって違いバランバランで互換性が無いという・・・。)

そのため、汎用の診断機で対応しているものは無く数千円〜数万円で購入できるような汎用の診断機をローバーミニに接続して試したという話はあちこちで聞きますが、通信出来たという話は全く聞いたことがありません。

例えるなら、LANケーブルを繋ぐポートに、旧式のダイアルアップモデムを繋ぐ電話線を差し込んで
 いんたーねっと に、つながらない
と言っているのと大差が無い。


というわけで、今までローバーミニクーパー用の診断ツールは、旧ROVER MINI正規ディラーや、ほんの一部の専門SHOPが持っている「オミテック オートチェック」等の専用診断機しか無いと思っていたのですが・・・。別件で調べものをしていたところ、

ふと
RicheeHauser Technologiesさんの
 mini-moni MFCR01
という、ローバーミニクーパー専用の診断機が目にとまる。
初期のインジェクション〜最終型までのエンジンルーム内にあるローバー独自の診断用通信コネクターに繋いで故障コードを見たり、消したり、エンジン回転数や、スロットル開度等々の各種エンジンデータを見ることが出来るようです。

更に、エンジンデータの表示に特化したライブデータモニター
 mini-moni MINI
という安価なデータモニターもラインナップされていました。

ついでに、上記の公式ページのリンク以外の情報が無いかと調べてみたら、アイドルの ミニモニ。 の情報ばかり (^^;)
って、ここで我に返り根本的な問題に気がつく!?

そもそも、うちのミニクーパーは1989年登録のキャブだから、ローバー独自スペックのK-Line通信どうこう言う以前にECUなんざ付いていないので、そもそも使えなかったーーー (T_T)


駄話
一般でOBD2と呼んでいる規格は、CAN、K-Line、SAE-1850等の複数の通信形式のピンアサインを規定して1箇所に同居させたコネクターでしかありません。どの通信を使うかはメーカー次第。
J-OBDが施行される前の多くの日本車のように、特に規定されていない空きピンを使いメーカー独自の通信ラインを使うことも許されていたので、単純にOBD2対応機器だからと、OBD2カプラーがあるクルマに繋いでも、使っている通信規格やプロコトルが違うせいで使えない場合がかなり多いです。
J-OBDも「なるべく」標準に合わせるように???レベルのゆるい縛りのようなので相性?問題が起きる事があるようです???

ローバーミニクーパーの通信で使われているK-Line通信と言うのは、電気的な規格(信号の電圧とか)は決まっているのですが、規格がダメダメでプロコトルが各社バランバランで汎用性が無く、K-Line通信対応と書いてある汎用診断機でもROVER車で使われるMEMSのK-Lineと通信出来たという話は全く聞いたことが無い。
 *プロコトルって何? サイエンスチャンネルの動画 で、分かりやすく説明されています (^○^)

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