2020年10月7日水曜日

ミニクーパーの社外品タコメーターが壊れたので分解修理する

アイドリングでは問題なかったものの2000rpmぐらいから上になると針が引っかかり上がりにくく落ちなくなる。
ちょい転がし後エンジン切っても2200rpm? 何度か叩けば0になるけど

症状的に大昔のオオモリのタコメーターの故障と同じ、コイルフォーマー(針を戻すための蚊取線香状のスプリング)が壊れた?
購入から5年だし、しょうがない???

とりあえず中を見てからどうするか決めようと外してみる。ベゼルのカシメを見たら面倒くさいロールカシメじゃなく、爪3つで留まってるだけじゃん!! 急にやる気になる。


あっさりバラケル。



最初に疑ったコイルフォーマーは問題無さげなので、修理の難易度は一気に下る?

どっかが引っかかっていて針がスムーズに動かない。コイルと、磁石につながってる鉄板が干渉しているじゃん。

軸の隙間にマイナスドライバーを突っ込んでコイルが付いている樹脂部品をずらし隙間を確保。一体になっているコイルフォーマーの取り付け部も一緒にずれたので若干円錐状に変形した気がしなくもない? 一発勝負で微調整効かなかったし。


磁石とコイルの隙間が増えたら動く量が減るはずなので、基盤についていたボリュームで校正。点火パルスの周波数をオシロスコープで見て周波数を回転数に変換するの?面倒だし、校正用のパルス発生器を1度のためだけに作るところまではやる気ないし~と


とりあえずスピードモニターの回転数表示に合わせればいいじゃんと!!
予想通り低目に出たので調整して、2000rpmで100rpmまではずれていない感じ?

結局、治してしまった・・・。



回転が上がるほど表示が高目に出るので、コイルと鉄心の距離もっと開けないと駄目かな~と思っていたら、修理から2週間も経ってないのに3000rpmを超えたところで針が引っかかって戻らなくなる。

再度分解して中を見ると???

故障再発。根本原因確認せずにコイルの位置ずらしただけだったからな~。鉄心が傾いているようなので何故傾いたのかを探っていくと・・・。

樹脂部品の根元の辺りにクラック発見

これのせいで鉄心が傾いてコイルと接触したっぽい

更に分解


樹脂部品だけにしたところ、経年劣化で砕けた感じ?


クラックの補強はプラリペアかな~と思ったものの樹脂の材質がジュラコン(POM)っぽいので多分着かなさげ? 最近良く使ってる紫外線硬化樹脂で固める。

100均とかで手に入るアクセサリー用の紫外線硬化樹脂とは接着力が違うので、高価でも専用品を使ったほうが無難。
紫外線硬化樹脂も種類が色々とある上に、硬化に必要な紫外線の波長が短いものが多いので、紫外線LEDだと365~395nm程度と波長が長目なので硬化しないのとか、粘度がサラサラとかいろいろとあるので専用のパッケージ品以外の樹脂単品を購入するときは要注意。ま、大抵の場合晴天ならば太陽光に数分も当てれば固まるけど


組み立てて、元に戻す。コイルと鉄心の位置関係は、鉄心がコイルの中心ぐらいになる。
最後にベゼルを組み付けようとしたところ、何度も組バラししたせいで、爪が1つ折れてしまい、ハンダで固定。


感度の調整は、シリアルナンバーのシールの下に穴があって、そこから調整用の可変抵抗を回して調整できるようになっていることが分かったので調整のために分解する必要はない感じ?


3000rpm弱ぐらいまで見た感じ、1回目の修理の時ほどは回転が上がった時のズレは無いかもしれない?

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