2022年9月17日土曜日

ミニに組み込んだアルドンレーシングデスビに組み込んだフルトラキットの点火タイミングを確認する

雨になるとミニの調子が悪くなるので、デスビキャップやらを交換して、雨よけつけたりしたのですが、その時デスビキャップの裏側の樹脂がコロナ放電で毟られたようになっていて、ロータとキャップの電極が向き合う前に点火しているような?と・・・・・・。

ま、何年もこの状態で調子が良いと思いながら乗っていて、今更!?

ポイントからフルトラに変えた時に、点火時期は変えていないのにデスビの位置が結構な角度で変わっていたという時点で確認しろよと、思わなくもない?


確認のためゴミになったデスビキャップをカットしてロータと電極の位置関係が見れるような治具を作成し、点火コイルを接続する代わりに、LEDを接続しコイルに給電された相当の時に光るように配線する。

デスビのロータは反時計回りに回るので、ロータを回していくとキャップ側の電極を超えたところででランプが点いて、電極手前でランプが消え、電極から離れる前にランプが点く。
???

ロータをぐーる〜ぐーる〜と、回しているうちに、コイルに給電開始するときに火が飛ぶんだっけ?と、勘違いしそうになりましたが、そんなわけはない。スパークプラグに火が飛ぶのは、コイルへの給電が無くなった時なので、ロータとキャップ側の電極が離れた位置でコイルの給電が止まる設定はおかしいのでは無いかと?
コイルへの給電が切れる位置と、デスビキャップ側の樹脂が毟れた場所と一致してるからこのあたりのタイミングで火が飛んでいると考えて良さそうだ。


どんな状況になっているのかを図にまとめると

オイラの場合、本来コイルに繋がるフルトラの出力端子に、MSD(CDI)を繋いでいるのだけれども、この出力が0Vから12Vに変化した時(= コイルへの給電が無くなりコイルの両端電圧が同じになろうとする時)に、点火するようになっているから、火が飛ぶタイミングはノーマル点火コイルも、CDIも一緒。

よくこれで2㎜近いプラグギャップで火が飛んでいたもんだなと

大陸製の怪しいフルトラキットならいざ知らず、アルドン製デスビにアルドン製フルトラキットのイグナイタ内蔵センサピックアップ組み合わせという、同じメーカーの製品の組み合わせで、こんな事になるとは微塵も思わず。

イグナイタ内蔵センサピックアップの位置を右回りに移動させれば、正しい位置に出来そうだ?
ついでに、配線の曲がりが急で取り回しが嫌いなので、デスビ側のベースプレートの取り付けを180度回った位置に変更して、更にアルドンのフルトラキットのベースプレートに固定穴を追加したり、邪魔な部分を削ったり、改造してやる。

コイルの通電が止まる位置を確認
この辺りで妥協。

これならば問題ないでしょう。

調整の終わったデスビを組み付ける。とりあえず、静的に点火時期が10°前後になるようにコイルの替わりにランプを入れて位置合わせ

ポイントからイグナイタ内蔵センサピックアップに交換した時と逆方向に同じぐらいデスビの位置がずれる

デスビが右に回転したことで1番シリンダーが遠くなり、プラグコードが届かない問題が発生する。NGKのプラグコードは長さの余裕があまりないんですよね。取り回しがちょと悪いと届かない問題

エンジン側に差し込まれているアダプタを90度ぐらい左に回した位置に刺しなおし、再度位置合わせ。テキトーだった割には丁度90度ぐらいになったっぽい?
これで標準的な一番端子の位置に近いハズですが、エンジン側のアダプタは標準の位置より左回りに約90度ずれている状態。

タイミングライトで確認したところ約1000rpmの時に6~8°ぐらいで、調整しなおして10~12°ぐらい。フル進角でたぶん25〜30°くらいになるハズ?
これで本来の性能が出るようになる???

ひとっ走りして、心配していたキャブレターセッティングへの影響は殆ど無さそう。定速巡行時のアクセル開度が減って静かになったような?アクセル開度が減って燃費も良くなる?


MINI1000のノーマルデスビ(バキューム進角付きの青ポイントの付いたデストリビュータ LUCAS59D42)が出てきたので同じように確認してみる。
この個体は、ロータと電極が離れる際で点火する感じ?
そもそも個体差が激しそうで、ポイントも新品ではなく削った形跡があるからその分のタイミングズレはあるだろうし、バキューム進角で右回り方向に動く分があるケド、その分を考慮しても点火するのが遅すぎのような? バキューム進角用のアクチュエーター取付け位置で多少の調整は出来るカモ?だけど


約半年後。デスビキャップの状態を点検すると

異常な毟れの発生も無くなり、この考え方で問題なさそうだ。

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