ミニクーパーのエンジンチューニングの続き。
インジェクションミニクーパー用シリンダーヘッド流用により、排気バルブとの干渉対策でシリンダーブロックへリセス加工が必要になるので、どのぐらい深さのリセスを掘る必要があるのかを計算してみる。
バルブリフト量の確認
ノーマルカム + レバー比1.5のハイリフトロッカーアームで、実測値の参考。
吸気 8.90[mm]
排気 9.04[mm]
バルブリフト量の計算
カム交換時のバルブリフト量を計算。
今回 KENT CANのMD276に変更する予定なので、メーカーカタログ諸元で、
・カムリフト
吸気 7.43[mm]
排気 7.99[mm]
・バルブリフト
吸気 9.14[mm]
排気 9.84[mm]
ちなみにカムリフトに単純にレバー比をかけた計算では
・ノーマルロッカーアーム(レバー比1.3)
吸気 9.66[mm]
排気 10.39[mm]
・ハイリフトロッカー(レバー比1.5)
吸気 11.15[mm]
排気 11.99[mm]
単純計算したものより、カタログ諸元のほうが5~6%ぐらい少ないのはリンク効率の関係ですかね?
ハイカム(MD276)化することで、ノーマルのロッカーアーム(レバー比1.3)でも、MINI1000のノーマルカムにハイリフトロッカーアームを取り付けたモノより更にハイリフトになりそうです。
イタズラにバルブリフト量を増やしても、バルブスプリングの経たり、駆動ロス、耐サージング性・・・不利になることも出てくるので、どうしようかな~。
シリンダーヘッド側の燃焼室面からバルブまでの距離
インテークバルブ、エキゾーストバルブを全部計測して、6.8~7.0[mm]の間に入っているようです。
ピストン側のTOPリング上距離
7.4[mm] って感じ
これにガスケット厚さが0.8[mm]?なので、
6.8[mm] + 0.8[mm] + 7.4[mm]
= 15.0mm
までのリフト量なら出来ない事はない?
実際は、TOPリング上からリフターまでの余裕として、ざっくり2[mm]は欲しいので、限界リフト量は13[mm]ぐらい?
ハイリフトでは排気バルブのリフト量が12[mm]近くになるので、バルブのジャンピングを考えると「ハイカム + ハイリフト」ではリスクが高そうです。ってか、そもそもバルブスプリングが線間密着しそう?
シリンダー側のリセス深さとして、ざっくり5[mm]ぐらいですかね?
リセスの容積にすると1.5[cc]ぐらい?
結局、どこまでマージンを残すか?削るか? と、リセスを増やすと圧縮比が下がってしまう事もあり、安全方向でノーマルリフトのロッカーアームを選択しようと考え中。
知り合いの所に転がっていた99H(mini1000のエンジン型式)の後期型?シリンダーヘッドのバルブまでの距離を測ってみました。たぶん面研未のものと思いますが、ざっくり10.5[mm]ぐらい。深い・・・。
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